赤道儀用デジタルコンパス
POLE FINDER NS-10 mkⅡ 専門家評価
デジタル時代ならではの極軸設定補助アイテム
スマホのアプリでも方位と高度が検出できるアプリが存在するが、極軸設定専用にコンパクトにまとめたところが良い。
操作性
- 初期設定が最初のうち多少面倒だが、慣れてしまえば問題ない。
- その他はシンプル。
セッティング精度
- 高度(緯度)は問題ないが、方位は周りの環境(金属や磁気)の影響を受けやすい。特に金属の塊である赤道儀に接した状態では精度が悪くなる。
- この点を考慮したうえで極軸望遠鏡付の赤道儀(スカイメモS)で精度をチェックしたところ、±0.3°の誤差に収まっていた。
- 極軸望遠鏡のないポータブル赤道儀(ポラリエ(左写真))でNS-10Mk2+附属プレートのみで極軸セッティング(ただし目視で北極星の位置を確認しながら方位を合わせる)をして撮影したところ、50mmレンズで5分程度は目立ったずれがないことがわかった。(左写真)
結論
- ポータブル赤道儀で50mm前後のレンズで5分程度の露出で星野撮影をする精度は十分に得られる。
- 北極星が見えない、北極星がどれかわからない場合の極軸合わせに重宝する。